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2013.03.31 Sunday

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2013.03.11 Monday

ジュエリーハンドリング@ミキモト真珠島


西日が少しずつ長く、そしてまろやかな光に変わりつつあるのを感じた夕刻。すぐそこの春を毎年待ちわびるのと同時に思いを寄せることだけでもあらたにする季節になって二年。力強く前に進める何かがはっきりと見えるようになることを祈りつつ、ワタシにできる何かも考えたい。

荒れる春場所も大阪で始まりましたが、昨日の関西はまさに汗ばむ初夏と凍える真冬がいっぺんにやってきた、そんな日でした。昼夜気温差25度以上・・・わずか1.2時間で10度も気温が変わるとホントにカラダがついていかないエラい日に三重県鳥羽に。養殖真珠の発祥地「ミキモト真珠島」でジュエリーハンドリングセミナーに参加してきました。

ジュエリーハンドリングとはアンティークや制作年の古いジュエリーをケース越しに鑑賞するのではなく、実際に手に取って子細に見ることのできる貴重な体験です。手に取ってルーペで見られる滅多に出来ないこのセミナーにお誘いいただいたので勇んで参加です。

真珠と言えば誰しもが知っている「ミキモトパール」ですが、鳥羽にその博物館がありワタシは初めて行くことになったのですが、常設してあるジュエリーを見て回れるほどの時間の余裕は無く、準備してくださった特別な部屋へ早速移動。そこで5点のアンティークジュエリーと7.80年前に製作された「ミキモト製」のジュエリー5点の計10点をハンドリングさせて頂くことに。

まずは館長さん直々にそれぞれのジュエリーについて説明を受け、いざ拝見!19世紀20世紀に制作されたヨーロッパのアンティークは古いカットのダイヤが散りばめられたティアラやアールヌーヴォーのペンダント、当時のミキモトの職人の手による日本人らしい仕事の入ったリングや帯留、どれもこれもツクった職人の魂や粋を感じるモノばかり。戦前戦中の貴金属の供出によって金やプラチナを使えなかった時代に「サンプラチナ」というニッケルが主成分の金属を使用してのジュエリーもあり、厳しい時代背景においても職人の矜持はしっかり仕事に反映されていることも伝わってきました。

それぞれ資料用に写真撮影も許されましたが勿論公開は出来ませんが、ミキモト真珠島のHPで紹介されて常設されている「矢車」が写真の作品。1937年のパリ万博に出品されたものだそうですが、これ「12変化」するのです。

それなりのサイズのある一見ブローチかペンダント、と思いきや各部がネジ留されており、それらをはずして各々のパーツにセットするとペンダント・ブローチ・リング・帯留・髪飾り・・・と様々なアイテムに変化する、なんともワタシ好みな作品です。この時代にこの発想とは頭が下がります。

色々とディスカッションも行われて意見交換がありましたが、その中でワタシが気になったのは「どこまで手を入れるのか」ということ。洋の東西の違いもあるでしょうが、日本の職人によるソレは徹底的に細かく磨けるトコロはとことん磨く、真っ直ぐのモノはあくまで真っ直ぐ、ピシっパシっ、な訳です。ところがヨーロッパのソレはルーペで覗けば鋸は挽きっ放し、石のセットも結構雑だったり。なのに雰囲気勝ちしてるというか作品として不成立の要素は見当たらない仕事。

ココで思う「オーバーワーク」。現在のジュエリーにおいてもフランスやイタリアの商品は日本人のツクリ手として見るワタシにも「まだ手が入るよなぁ」って思うコトがしばしば。簡単に片づけてしまえば「好み」によるトコロも大きいのだと思うが、かっちり作られたモノは勿論丁寧な仕事として成立し、他方、多少作り込みが甘いように見えるソレには「味がある」と言えば乱暴で簡易な物言いだけど実際その通りソレが成立している。

時代や人種やデザインなど様々な要素もあるし、それぞれの主観もあるので完全な分析はありえないが皆が欧米のソレを「ツクリが甘い」などと思いもしない作品の在り方に納得し、それどころか「どちらかといえばアンティークのこちらが好み」と。となると、普段仕事で出来るだけ手を入れて仕上げようとしているコトが一体どうなのか?という自分の仕事の否定になりそうで。

ジュエリーに限らずメーカーもユーザーもそういう仕事が日本人の仕事だと思っているのか思わされているのか・・・あー、もう何が言いたいのか解らなくなってきましたが、単純に綺麗だなぁとか素敵だなぁって思えるモノが自分が思っている完全に近い内容の仕事とは必ずしもイコールでは無い何か別の要素が実は大きなポイントであるコトを発見できたひとつでした。

たくさんのモノを見て触れて咀嚼し、また他人のフィルターも通した見かたにも耳を傾けまた自分の中にフィードバックさせる作業はとても重要で必要なコトだとも教えられた今回のセミナーは有意義な時間でした。

と鳥羽に行くなら「お伊勢さん」と思って参詣しましたが、今年は式年遷宮、しかも天気が良くて暖かい週末、ごった返しの内宮で結局柏手も打つことができず退散。かと思ったら突然の悪天候にかいた汗が体温をどんどん奪い寒い寒い。ついでに寄ろうだなんて思っているのが罰当たり・・・かも。
2013.03.31 Sunday

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