2010.01.30 Saturday
蓮の花・ペンダント3
今週のワタシ、「ココロ、ココニ、アラズ・・・」な感じ。トゲトゲして仕事も思うようにいかず・・・
ちょっと、ココロ解放に、砂浜へ。暖かい日差しに穏やかな波。この季節の人気の無い海は何年ぶり・・・みんな今頃仕事中かなぁ、とか思いつつ波の音と鳥の声でお昼を食べて、タバコをぷかり、いつの間にやら眠っていました。スッキリかな・・・
本業の新作もいよいよ佳境、しっかり作らねば。
と、いうことで今週の蓮の花は実験は置いておいて、本作用の花びらを作りました。これの前に銅とシルバーのとも付け地金でグラデーションの花びらを作ったのですが、たった数日で銅部分の酸化が著しく、黒い花びらで汚くなってしまい使いモノにならず・・・ピンクゴールドの地金を作って新たにやりなおし。地金自体の硬度も手伝って0.2mmの薄さでいけるようです。ピンクゴールド地金は貴金属の材料としてはビッカーズ硬度(地金の硬さを表す数値)が一番高く、それのリングのサイズ直しはとても大変なのですが、こんな使い方だと「用を成す」って感じですね。
花の中心の花托部分はイエローゴールド、茎部分はホワイトゴールドで作れば三色使いで存在感がでるかもです。その他、可動部分やペンダント本体はシルバーかな。本体は大きく透かしの入った蓮の花の蕾を想像中です。ふんわり開いてくれることを期待しつつ。
ココロのクサクサする時は慌てず騒がず、何も考えず、雑多な入力を遮断・・・コレガ、イイ。
2010.01.23 Saturday
蓮の花・ペンダント2
暖かい日と寒い日とスゴイ気温差の一週間についていけず鼻や耳の調子が悪い感じ。もうスギ花粉も飛び始めてるとか。ワタシは「花粉症じゃぁナイ」と言いながらくしゃみ・鼻水連発の昨年、今年デビューしないことを祈りつつ・・・それでも日の入りの時間が少しのびてきたことが解るようになってきましたね。まだまだ寒い日は続きそうですが。
本業(?)の方の作り物が百貨店催事の新作発表前でいささか忙しいですが、今のところ順調に仕上がってきておりまずまずの段取り。しかしこのところの地金急騰は痛いですねぇ。これだけ世界的不況なのに中国の自動車が販売台数を劇的に伸ばしていて、おかげで触媒用のプラチナが随分なお値段に!貴金属投資も堅調で金も銀もつられています。イヤハヤ・・・
さて、蓮の花開閉機構の試作です。構造としては外径1,8mmのパイプと、それに納まる0,9mmの丸線、涙型の平カムの付いた花びらと、それを支える丸カンです。仕掛けは一部切り欠きテーパーのついたパイプ内の丸線が上下運動することによってパイプのスリットに納まった花びらの平カムが90度程回転、花びらが開閉する仕組みです。
ここまで花びら一枚の開閉にはあまり問題なく進みました。丸線の切り欠き部の形状違いも実験中ですが、なによりこの丸カンに4枚は花びらをセットしなければならないことと、これを4層45度オフセットして可能な限り近接して積み上げること、これが果たして構造・強度としてもち得るか?はたまた14〜16枚の花びらが一度にスムーズに可動するか?花びらの自重に上下運動する丸線を動かすカムに伝わるトルクが作り出せるのか?ムムム、やってみないとワカリマセンなぁ・・・
現状、試作なのでシルバーですがロー付けの際の事を考えると仮着のきくゴールドの方が無難なのかも。花びらの平カムもナメちゃいそうだし。4層に積んだ最後の花びらのロー付けでパイプ内にロー材が流れたら・・・あっ、いやいや、ポジティブシンキングしないとね、こういうものは。
本日夕刻から職人会の新年会です。ボーリング大会もありますがワタシは球技苦手なんですぅ・・・
2010.01.16 Saturday
蓮の花・ペンダント1
今週の日本列島は大寒波に見舞われましたねぇ。大阪も平野部で雪こそ粉雪のみでしたが、気温は氷点下を下回り寒い一週間でした。15年前のこの時期はどうだったか・・・ワタシもあの阪神淡路大震災を経験しました。兵庫に隣接するワタシの住む街は大阪の中でも激震地区でしたので、当時住んでいたアパートで被災しましたが倒壊こそ免れたものの、部屋の中のすべての家財が回転している洗濯物のようにもみくちゃに。奇跡的に怪我ひとつ負うことなく眼鏡は知らない間にかけており。傾いた玄関扉をようやくこじ開け、破裂した水道、壁・瓦の崩れた中、走って実家の安否を確認しに行ったことを思い出します。震災の年にこの業界に入り早15年、時は被災した人の心を癒してくれたでしょうか・・・合掌。
さて、新たに取り掛かるは何処かの記事で既出の蓮の花。タイトルも「蓮の花・ペンダント」とそのままですが(苦笑)。今回の作品の要は身につけたペンダントの蓮の花が数時間のうちに蕾から満開になる、これです。出来るんでしょうか・・・?色々ならべた写真の説明っ!下から、これは既出の蓮の花のサンプル。真ん中は何らかの動力を伝える歯車と動力を調速するパーツ。上は動力そのものになるか、調速するパーツの一部になるか、振り子の実験サンプルです。
おもりのついた振りさおとその支持柱の間にある二つのパイプ状パーツの中にはフェライト磁石が入っており、各々の距離を変えながら振り時間を試しているのですが、結果はたいしたことなく磁石の反発する方向では振幅があっという間に収束する、ってことだけ解りました。ふぅーん・・・
で、イメージですが、身につけたペンダントが歩くことによって振り子を通して動力が発生し(補助的にゼンマイを使うかも)、その動力を同じ方向にかつゆっくり伝わるよう調速しつつ各歯車やカムに運動方向を変え、蓮の花を開いたり閉じたりさせる・・・そんなペンダントを作りたいっ!うーん、出来るんやろか?やってみたいんですね。
蓮の花の開閉機構は少し目処がついたので次回記事アップで紹介しますね。そして調速について調べていると「シンギング・バード」というものに辿り着きました。「あちゃ〜、こういうモノあるのね・・・」。オルゴールの一種で、かごの中の鳥が羽ばたいたりターンしたりしながらさえずる、っていうオブジェ(的なサイズだと)です。オートマタやカラクリ人形のように古くからあるんですね、ムムム・・・そりゃそうですよね、ワタシが考えるぐらいのこと、もう誰かやってますよ。ただ、身につけることの出来るサイズで具現化したいと・・・
家から車ですぐのところに「シンギング・バード」を含むアンティークオルゴールの修理工房を発見!
早速、のぞきに行かなきゃねー。
2010.01.10 Sunday
自邸完成目前?!
正月休みも終了、取引関係の挨拶回りに、通常業務も始まり慌ただしく数日が過ぎましたが、皆さん休みモードから脱出しました?昨日のブログは書けませんでした・・・なぜなら、建築士であるワタシの弟夫婦の自邸の壁塗りにかりだされておりまして。年末の超ハードなスケジュールもこれですわ(笑)。なんて、好きで応援に行ってたのですが、内装の壁仕上げは初めての経験でこれまた大変な仕事と身をもって理解いたしました・・・下塗りに本塗り重ねること2回の計三度塗り。刷毛とローラーで塗るわけですが、なんせ建築士の自邸だけあって一部高さ5mなんてところもあるから梯子や脚立に上ってヌリヌリです。オッカナビックリの腰ひけまくり。
1月末の引越し前に住宅誌掲載の写真撮りがあるらしく、本職さん無しの突貫トッカンでようやく完成。老体に鞭打ってもうあちこち筋肉痛ですぅ・・・とりあえず間にあってよかった、おつかれちゃん。
で、今日は父母と京都の清水寺にある三年坂美術館へ。日本刀の鍔収集が趣味の父親を連れて行ってきたのですがスゴイ人・ひと・ヒト。人酔いしながら美術館に到着。今回は鍔のなかでも透かし鍔のみの展示である意味特殊な感じでしたが、繊細な透かしとデザインにはやはり魅せられるものがありますねぇ。
どうしても職人の目で見てしまうのですが、おそらくこの時代には糸鋸なんてものは無かったと。現在のリューターのかわりに轆轤(ロクロ、火起こしの道具のように紐とジャイロの組み合わせで穴を開ける)で穴を開けてヤスリとタガネをいれて成形してると。しかし、これはどんだけ時間かかるのでしょうか?やはり先人の技術と執念には頭が下がる思いです。
さてさて、蝉も年末にとりあえずの完成を見ましたので、蓮の花のブローチ(?)にかかるわけですが、少しずつやり始めている実験を次回から。ですが、全体像もおぼろげでブローチなのかペンダントなのかはたまた・・・記事のタイトルもどうするか、知恵熱との戦いがまた始まります。
今日ひいてきた清水さんのおみくじは・・・
2010.01.03 Sunday
2010
あけましておめでとうございます!
昨年は本当にたくさんの方にブログ訪問いただき感謝の年となりました。
今年も引き続き皆さんに見ていただけるよう精進して参りますのでよろしくお願いいたします!
あまりに忙しかった年末の反動で食っちゃ寝の正月で、初詣に行ったきりのゴロゴロ引きこもりです。
正月らしい写真がない・・・寅年なのに玄関の招き猫ですが・・・まぁメデタイということで・・・
世間様はもう明日から仕事始めが多いようですが、ワタシはもうちょいお休みで・・・
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