2013.03.31 Sunday

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2010.08.28 Saturday

蓮の花・ペンダント24

 
8月最後の定期記事アップです。学生さんの夏休みも、高校野球も終了。来週はもう9月を迎えるというのにまだ8月上旬のようなお天気と気温。ゲリラ豪雨もあちこちであるようですがワタシの住む街は2週間以上雨は一滴も降らないし、毎日35度超えの猛暑日です。なんでも大阪は13日連続の猛暑日だそうで・・・いい加減カラダもツライですぅ。それでも蝉の大合唱は無くなり、かわりにトンボが飛び始め、夜は秋の虫たちが鳴き、自然の生き物たちは秋のスタートを始めたようです。猛暑による需要アップの商品もある中、野菜果物は日焼けでダメになるし、庶民のミカタの秋刀魚は一匹500円、って、高級魚かいな。そんなもの買える訳も無く・・・あぁ、脂ののった秋刀魚が食いてー。

昔から日本の宝石業界は2月8月は商品が売れない時期です。理由は良く解りませんが、とにかく売り上げが下がる月なんです。が、ワタシがこの業界に入って5年ぐらいは何とか動いていた商品もここ10年以上は全くの低迷です。そりゃこのロング不景気に宝石買う人いませんよね。日々の生活から真っ先に削られるもの、その代名詞のような貴金属。おまけに地金だけは安全資産として高値安定。10数年前からの比較で3倍以上ですよ。ワタシのような作り物やってる人間にはダブルパンチ以上のダメージ。もはやボディブローも打たれているのか解らない感じ・・・いやはや。

そんなもので仕事も少なく残念ですが、そんな時は技術向上の為に時間を有効に使わないとです。普段作らないようなものにもチャレンジできるしね。このブログの作品はその最たるモノですが、通常業務にもしっかり反映されます。ですから腐らずなんとか続けられている今の環境を感謝しつつ、新たな境地と作品作りに精を出さないと、です。

さて、今日はなんだか愚痴っぽい前置きが長くなりましたが、クランク側の製作に引き続き掛かっております。大きく減速した歯車の回転運動を一方向の上下直線運動に変換、すなわち、花を開閉するパーツの試作です。先ずは机上のアイデアを厚紙と楊枝なんかで動きの確認をした上で、さらにシルバーでおよそ原寸の試作品を作ります。ここでサイズや動作などを詰めていきます。いつもこの方法で進めていくので現物にあたるまで最低3回は作るんです。それでも組み立てれば寸足らずや、動作不良、思いもしないミスが頻発しますから、結局ホンチャンでも作り直しは日常茶飯事。

↑はその第二段階のシルバーのテスト品。動作距離やクランクの寸法取りなんかをこの段階でみていると、やってみないと解らないことがたくさん発見できます。上下の移動距離は連続するクランクの長さや方向はとは関係なく回転運動の直径分だとか、図面の上では「なんとなくそうだろうな」と思うことが実際に作ってみて初めて実感でき、そしてそれがワタシの引き出しに納まっていく感覚こそが「ノウハウ」なんだといつも思いながらニンマリしています。
それでも一発で仕上がるものはあんまりありませんから、そのギャップが縮まればいいんですが。そんなものでクランク側のケースエンドは早くも作り直し・・・トホホ。で、このケースに上の写真のクランクが納まる予定です。プラスこちら側にもかさ歯車を付けて、ペンダントケース外側からハンドルを差し込んで花の開閉をリセットできる仕組みも組み込む予定です。この辺りからは花の茎部分と本体の接続や各軸の納め方とネジ切り(地金の焼き鈍しや変形を防止する為出来るかぎりロー付けは避けたいので)やペンダントケースとのセット部分などトータルでギア部の完成を見越しつつ作業していきます。

蓮の花の中心部分の花托も製作済みですが組み立てが終了したらまたアップいたしまする。あっ、オモリもも一つ考えて・・・機構部分の完成が見えたら残すはケース本体、と。もう少しだぁ。ってまだまだ?

2010.08.21 Saturday

蓮の花・ペンダント23


お盆休みも終わって世の中通常営業ですが、やっぱり暑い・・・暑すぎますねぇ、通常ではなく異常です。書きたくないけど酷い暑さ、「酷暑」です。庭の水やりは1日でも忘れると緑はたちまちグッタリです。今はマイカー通勤なので汗はほとんどかきませんが、通勤時間帯にはすでに30度を超えていて車のエアコンが効きにくいです。夜は夜で最低気温は28度とか。ホントに熱中症には気を付けないと、です。

盆明けの仕事はあまり忙しくは無いものの、作りよりデザイン出しの方が多くてコレはコレで頭悩まします。ワタシのCPUはオーバーヒート寸前です・・・が、何もしなけりゃ進みませんので手だけはとりあえず動かしてまする。

で、今週からは予定通り開花クランク側の製作に取り掛かっています。写真中央の切り出し途中のモノがクランク側のケースです。切り出しにあたって各軸とケースのアウトライン取りの為、一旦全分解しました。各部ケースのスペーサーと振り子用のバネ以外の全部品を並べてみました。作り直しをいれると軽く倍は作っちゃてますが・・・花の茎の納まりと位置、クランクの位置取り、形状はこの先作りながら考えていきます、ヤッパリ何時も通りのブッツケ本番ですが、まぁ、なんとかなるでしょう。

オモリのカエルの背中には、これまた足りない目方分の地金を仮留めしてありますが、今コレが抜群にイイ感じで、歩いてテストすると確実に尚且つスムーズに歯車を送ってくれていますので、これはもうクランク側を完成させてからデザインを考えて取り付けることにいたしませう。

もうひと踏ん張り、ガンバッテ進めまーす。
2010.08.15 Sunday

実るほど・・・


お盆休み、皆さんいかがお過ごしですか?実家に帰ったり、先祖代々のお墓に手を合わせたり。ワタシも実家に帰って手を合わせてきました。といっても車で10分のところですから近いですけど・・・でも仏様はちゃんと皆を集めてくれますね、アリガトウ。ワタシの「脱皮」も終了し、スッカリ小麦色(?)になってしまいました、あんまり焦げてる感じはワタシらしくないんですが。

先週は超イレギュラーな会社の仕事で工房には一度も行けず、ヤスリも糸鋸も握ってはいませんが、そのイレギュラー仕事ではとても勉強になることばかりで良い吸収ができました。残念ながら会社仕事ですので内容についてはお伝えできませんが、机に向かっていては解らないことは山ほどあり、それは後に本業で生かされる大切な体験でした。

ワタシの工房は商品のあるサロンとは離れたところにあり、お客様の顔はほとんど知ることなく作品を作っています。お客様の名前は加工の伝票で解るのですが、何歳なのか?背格好は?好みの服装は?など、個々のお客様の情報が解りません。なので仕事に掛かる前に上司に出来るだけ情報を聞き出します。それでもイメージは年配の女性で・・・ぐらいでしかありません。

それはお客様の側にもあるようです。今回のイレギュラー仕事の先で、ある女性に声をかけられました。「この間、ブローチを作って頂いた○○です。大変綺麗で気に入ってます、ありがとうございました。」と。ワタシにはどの作品のお客様か理解出来ないでいるとその方はカバンの中から丁寧に包まれた私の作った作品を取り出し見せてくださいました。ワタシは思わず「あぁ〜、これですね。」と。やっと作品とお客様がリンクしました。

そのお客様曰く「どんな職人さんが作っているのか、会いたくて今日来たんです。」モノヅクリをしていてこんなにウレシイことはありません!「お若いんですねぇ、職人さんっていったら年配で頑固な感じの方をイメージしてましたわ。」そうかもしれませんね。でもすかさずワタシ、「いやぁ〜もう、若くもないですし、それなりに頑固ですよ。」と。それをそばで聞いていた上司も「うん、頑固ですよ。」って、おいおい・・・

不況で仕事の少ない中、ワタシの作ったものわざわざ持っていらして感謝されるなんて、初めてかもしれないほど嬉しかったです。机に向かって悩みつつ黙々と仕事してるとだんだん腐ってくるんですが、この一言がどんなにワタシのモチベーションを上げてくれることか!イレギュラー仕事とは別件でしたがこんな出来事もあった一週間でした。


一昨日、弟夫婦と三田市郊外にあるギャラリー&カフェ「うわのそら」へお茶しに行きました。街中から10分も車で走れば山と田んぼです。そんなど真ん中にポツンと一軒。エアコンの効いた店内は最近の例に漏れず禁煙で、それほど暑くなかったのでまだ水の張られた水田の実り始めた稲が手に取れる距離の店奥庭でアイスオーレをいただきました。そよ吹く風は少し涼しく、鳥のさえずり以外、物音のほとんどないその庭はココロ静かに穏やかに・・・「やっぱり、こんなところでヤスリが握れたらなぁ〜」

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」ですが、ワタシの製作は「悩むほど頭の痛む作りかな」です。オソマツ・・・明日から、通常業務。個人作品も次のステップへ進めていきます。
2010.08.07 Saturday

蓮の花・ペンダント22

 
ワタシ、何年かぶりに「脱皮中」です。4500kmの腕焼けのもう若くない皮膚を再生中です。車のエアコンも効きにくいこの日差しには日焼け止めのクリームも塗らないと「シミ」になりまする・・・8月に入り、今日は「立秋」だそうで、暦の上では秋に入りますが何のこたぁ無い、真夏続行中。皆さん、くれぐれも熱中症にはご用心を。

庭の緑は物凄い勢いで伸び放題。植栽の剪定もまだ先でしょうから、暫くはジャングル状態が続きそうです。でも、トケイソウも元気に毎日咲いています。もう恐らく100以上の花が咲いては散りして楽しませてくれています。水やりぐらいしかしてあげてないんですけどね。

で、「二匹目のカエル」の削り出しが終了。例によって瞬間接着剤での仮付けです↑。しかし、これまた例によって寸足らずならぬ匁足らず、目方が足りませぬ。上がりで0.6gでして・・・全く何やってんだか・・・まっ、それでもモノを持って歩いてテストしてみるとそれなりに歯車を送り出しているので、他の微調整も含め、この段階でのオモリ側は一先ず終了します。

いよいよ、開花クランク側の製作に入りますが、これも青焼きのまま突入です。が、盆休みやら超イレギュラーの仕事で来週は工房に行けないので再来週からの取り掛かりになりそうです。な、もんですからその間に青焼きをもう少し机上で煮詰めておきますか、盆休みは特に予定もないですし。
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