2013.03.31 Sunday

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2012.09.29 Saturday

彫金教室作品 Triceratops horridus


台風接近によるものですが「秋雨」です。まったくムシムシしません、肌寒いくらいです。でも長袖に暑し半袖に寒しで着るものに困りますね。寝る時もそろそろタオルケットはしまって布団を出した方がワタシの弱いお腹を考えると賢明かな。一日一日秋が深まる移ろいを楽しみたい季節ですが、気忙しい・・・ばかり、ガックシ。

さて、彫金教室の作品がアップしましたので紹介です。もう、1年と半年以上毎週通って制作を続けているSさんの新作「トリケラトプス・ペンダント」です。今回の制作にあたってワタシはある計画を企てました。それは「手伝わない」です。もちろん、どうしても出来ない部分は工程の中にありますから、それについては一度手を添えて一緒に作業してみる、それで出来たらオッケー、無理そうならば極力少ないサポート、にとどめました。

その結果、98%ぐらいは自身の手による製作!つまり自力でココまで出来た!っていう自信が完成後のSさんの口から出てきました!「ブログに載せてっ!」と。いや、いつも載せてるけれどね(笑)。大きなブロックのワックスから削り出して、キャスト後の湯道の処理や仕上げ、バチカンも然り、それに繋げるチェーンを作る為の線引加工から丸カン取り、いぶし仕上げまで。

続けるコトの重要性や大切さというのをコチラが教わりましたね。色んな加工の段取りや進め方、道具の使い方や細工の工夫、などなど、「習うより慣れろ」とはコノ事なり。もう、この手のツクリは好きなようにツクレそうで、教える立場のワタシは大変にウレシイ!のでした。引き続き楽しみにしてますよぉ。
2012.09.27 Thursday

トレッキング?いや、登山。


毎度書いておりますが、ワタシにとって初の展示の場がもう目前に迫っており、もう8月頃から土日も無く作品制作に掛かっております。正直、「切羽詰まった」とはこんな時のコトかと思ったりするぐらいのテンパリようですわ(泣・笑)。コレで本業も忙しかったら、無理、だったかも、って良いのか悪いのか・・・。で、さすがに籠りっきりは身体的にも精神的にもイクないので、ちょっくらトレッキング、てかバッチリ登山に。
日本のへそ、として有名な兵庫県西脇市の西にある神崎郡、ココにある「笠形山」にアタックです。標高も1000m無い山なので軽いトレッキングのつもりでいたら・・・大間違い!岩場、礫、ぬかるんだ沢沿い、極細の崖沿いに急傾斜の木の根・・・とんでもなくキツイじゃぁありませんか!しかし、登りかかった山、進むしかありません。一番の難関はトップの写真の木の根のルート。斜面が全部張り出した根っこに覆われている、まさに道なき道、ココを一歩ずつ登っていくのです。どこに足を掛けるか、そして次の場所を探る、大袈裟なようですがホントにそうなんです。どんどん登って2時間半、頂上制覇!ココロなしか先に見える嶺が地球の円弧を描いてるような。

運動不足のもやしっこにはとてもとても高い山。汗だくで登った達成感は山肌を噴き上げる秋の空気で気持ち良く乾き一層心地良く、そして昼食のコンビニのおにぎりでさえ美味。さて、登ったからには下りなきゃならない。勇んで動かしたひ弱な筋肉にはさぞオーバーワークだったようで膝を痛めて下山に四苦八苦。帰りの愛車のクラッチはひどく重く、帰宅後の膝にはバッチリ湿布が張り付いており・・・いや〜情けないかな。

翌日の今朝はそこらじゅうが筋肉の悲鳴。でも、少しポッコリだった腹回りはおよそ想像もしなかった締まりが。そして何よりココロがスッキリ、の登山でした。今日は心地良い疲労で制作はちょっとだけ。明日からスイッチオンです。
2012.09.22 Saturday

SV原型 Vol.9 Octopus


さて、秋がやってまいりましたよっ、ワタシの季節!と、勝手に言いたいぐらい大好きです。昼間の気温も30度を超えないと一気に過ごしやすいですが、その分夜は20度を下回りますので寝冷えに注意ですな。でも仕事部屋は火を使うと暑いのでまだエアコンは必要ですが。

さぁさぁ、ボダイジュ・エキスポまで2ヶ月、着々と進んでお・り・ませぬぞ。見せたいモノがあんまりに小さいですから展示も工夫を凝らして(って、何せ初めての舞台ですのでようワカランのですが)コトにあたらないとただの部屋になっちゃいますし・・・。で、原型シリーズ第9弾「Octopus」です。間に合わないと言いつつ何故原型シリーズをツクっているかと?それはボダイジュエキスポで展示販売する為でございまして、どんどん増産している訳でございます。各々はペンダントありピンズあり、とバリエーションを増やすつもりで「原型」なのです。会場にお越しになられる方は、ありそうでなさそうなジュエラーのツクル、ミニチュアフィギュアをご覧くださいませねっ!

さて、この「タコさん」、8本も足(手?)があるからバランスの良いトコロを探すのが思うより大変。とりあえず削り出してからヤットコであっちにこっちに曲げながらべスポジを狙ってみました。

で、身に付けると見えなくなってしまう裏側が実は見てほしかったりします・・・。そう、吸盤をミルタガネでソレっぽく打ち出してあります。人によってはちょっと体がかゆくなる、かもですが(笑)。

原型シリーズはボダイジュまでには15種類前後を揃えるつもりですので残すは5個6個。その後もツクリ続けようと思っております。次回の原型ははて?おたのしみに。

追記:工期2日 付目3.9g でした。
2012.09.18 Tuesday

Seahorse 10 尻尾完成


毎日、雨が降ってるような9月も半ばを過ぎて、朝晩はやっと本気で涼しくなってきましたよ。そうなるとなったで不思議なもんで食欲は増して食べ過ぎちゃってるし、眠たいし・・・季節の良い秋は危険ですっ(笑)。で、虫の声は種類も音量も増しており耳にも涼しいです。と、寝床に入って聞こえるその音色をオノマトペするのが楽しかったり。「リンリン」「スイッチョン」以外に考えてみる。温度感や色相、触感を耳からの情報で感じてみる。冷たくて、とがってるけどザラザラしてるようなメタリックな空色・・・とかを五十音に変換してピックアップして繋いでみる。そんなコトしながら何時しか夢の中、な訳です。

さて、「タツノオトシゴ」も一歩ずつ、いや半歩かな?すこーしずつ進んでおります。で、尻尾のギミックが完成しました。本体の機構も脱進させる最期を残してほぼ完成しましたので、ほったらかしていたコレに取り掛かりまして。

尻尾の全パーツです。コレに可動させる為のチェーンを通すスリットを糸鋸で磨り出して、チェーンのストッパーになる丸線をロー付。それと一番下になるパーツだけチェーンとロー付。パーツを繋ぐブリッジに通す丸線の片方を細く強めのトーチの火でおシャカ(溶かすことです)にしてマッチ棒のように。それらを組み上げて反対側に飛び出た丸線の先だけをおシャカにして留めます。これにて完成。何故か一発で上手いコト出来てスルスル動いております。

チェーンを引っ張ると御覧のように尻尾が丸まる仕掛けでございます。たったコレだけの仕掛けなのに面倒(?)と言いますか大変です。で、チェーンを緩めれば自重で真っ直ぐになる、というギミックを連続して動作させるのが今回のミッションなのです。もうヒトヤマは頭部を振り子にした調速部のみ。コレが完成すれば残すはボディのツクリのみ。もうちょっとだぁ〜。

そして、またちょっと寝かせて原型シリーズに。
2012.09.15 Saturday

SV原型 vol.8 Bighorn


今日も雷雨。涼しくなるのかと思いきや何だかやっぱりまだ蒸し暑い夜半です。暑さのせいかワタシのネジが緩んでいるようで。昨夜のはなし。日付も変わる遅めのお風呂に入ったとたん、何を思ったか突然お風呂掃除がしたくなって、というより床のタイル目地のこびり付いた石鹸カスが異常に取りたくなった。普通に風呂に入って寝るつもりで当然真っ裸で入ったのに、目地をこする道具を風呂場から出てパンイチで物色するありさま、あまり他人には見られたくないですね。で、結局半分ぐらいキレイにして・・・まぁ中途半端な、ワタシ、壊レテル?(笑)。

どぉでもいい話、でしたが、原型シリーズです。初の哺乳類「Bighorn」です。ま、コレも中途半端?いえいえ、首から上、です。全体をツクルと付目の都合上小さくなって、立派な大角が貧弱になりそうだったので。角の部分はある意味「構造物」なのでツクリ易く、顔だけと言えど筋肉のある表情を持った部分はムズカシイだろうと、実は敬遠してた類いでした。が、思うより楽しく削り出せた、と言うのが完成後の本音。ダヴィンチをはじめ多くの画家が人体を描いたり彫刻するのに、骨格や筋肉の形状や配置を勉強する意味が少し解ったような気がします。

PCの中の色んな角度の2次元とにらめっこしながら、それぞれの個体差があるのも発見しましたよ。注意して観察しなければきっと皆同じに見えた「オオツノヒツジ」。ルパン三世のカリオストロの城の紋章を思い浮かべたけど、アレは「山羊」らしい・・・。工期2日、付目8g。この筋肉モノはちょっとヤミツキになりそう。
2012.09.11 Tuesday

K18/Fire Opal Dia-Pendant "Chinese lantern plant"


昼間の蝉の大合唱はいつの間にやらその一切が止み、平日の日中がこんなにも静かだったのかと妙な感覚を覚えます。日没から鳴きはじめていた虫の声が代わりに昼間もしていて、錯覚に似たその静けさに乗じて、まだ暑さの残る空気さえどことなく乾いて涼しく寄せる秋風に思わせる、そんなうつろいをおセンチに感じるこの頃の大阪です。

毎日が猛スピードで過ぎ去っていよいよお尻に火が付き始めるか?と、アレもコレもこなさなきゃならない作品製作は、こんな時にかこんな時だからかはワカリマセンがオーダーが入って全くもっての手付かず・・・戦々恐々に地に足が付かない状態にはならぬようスケジュールしなくては。

で、そのオーダー3作品目です。1と2はどぉした?と、リングとペンダントがあったのですがもうお客様に納品済みですが、コレは訳あって後々の紹介です。ということで「ほおずき」のペンダント完成です。漢字では「鬼灯」とも「酸漿」とも、英語では「Chinese lantern plant」。上手く言い当てるもんですね。して、何故このデザインかと言いますと、ワタシがツクリたかったから(笑)、お客様からのご要望は予算とルースの色味だけ。

というコトでまずはルースの選定からですが「赤系かオレンジ系」のご希望で、今回は「ファイヤーオパール」です。オパールと言うと赤や青や緑の遊色の「ホワイトオパール」か「ブラックオパール」が日本人の好みだと思いますが、こんなオレンジのオパールもなかなかに綺麗です。「メキシコオパール」とも言います。


センタールースが決まったらデザインも自動的に選択。ほおずきの「籠」はワタシの十八番(?)の唐草ですが、正面だけは中石が見えるように上下のみにして、周りにはダイヤを配し、籠の先からは水滴が滴るイメージで3ピース丸カンでブラブラ揺れるように(単純に「ブラ」とか言います)デザインしました。オパールも籠の中で「ブラ」になっておりますので、首から下げたらゆーらゆーら、な訳です。工期3日、付目5.7g

もひとつ、オーダーツクって早く原型シリーズに戻りたい・・・ワタシなのでした。
2012.09.05 Wednesday

Pt/Dia-PD & R

DSC02060rs.jpg
北海道もまだ30度の気温!?なら大阪が34度が合点がいくってなもんですが。やっぱり夏バテでしょうか?毎日、偏頭痛でツラいです。天気のせいもあるかも、こちらもほぼ毎日カミナリが鳴ってはゲリラ豪雨状態。夜も暑いですが寝汗をかくほどの熱帯夜は過ぎたかな。でも虫達の合唱が日毎増えていくのは耳触りが良く気持ちイイです。数を数えてみますれば3種類以上はいますね、どれが何の虫なのかはさっぱりですが・・・。

と、今週は作品製作はヒトヤスミ(してる場合でもないんですが、お仕事優先)で手ヅクリのオーダーが立て込んでますのでソチラをせっせとこなしております。で、もう7月末のオーダー品をアップするの忘れてましたのでご紹介!Pt 900/Diamond pendant & Ringです。

ペンダントは0.3ctの特品グレードのダイヤを何も飾らず4本爪のシャトンに納めて、ネックチェーンはバチカンなどに通さずシャトンにロー付した丸カンからの直付け。リングはお客様のご要望でフルエタニティ(リングの全周に総ダイヤモンド)です。どちらもシンプルの極み、って感じですが綺麗なモノは飾らない方が美しい。で、ツクルのは大変気を使います。なぜなら、縦横のラインしかないデザインは少しの狂いが命取り、だからです。リングの幅や厚みはヤスリを入れながらデジタルノギスで1/10以下まで狙います。1mmの10等分なんて、と思われるかもしれませんが、0.1mmは目でワカルんです、シンプルデザインの場合は。仕上げも泣きそうなぐらいシビア。

お客様の手元に届きまして大変喜んで頂きまして、なおかつ別オーダーまで頂戴しましたぁ!アリガタキシアワセにございます!やはり丁寧に仕事をするコトが我々職人の使命なのだと、お客さまからの笑顔や感謝のお手紙などから何時もそう思わされ、尚一層精進せねばとココロ新たに胸に刻む訳でございまする。

というわけで、しばらくオーダーの完成記事が続きます。
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